- 杉原 里志
自分にフォーカスする
人生の目標が見つからないと
悩んでいる人がいます。
目標を定めたいと思って
考えているものの
「幸せになりたい」とか
「自由になりたい」という
漠然とした目標しか
思い浮かばないそうです。
そもそも人生には目的など
ないと私は思います。
野生の動物に生きて子孫を
残す以外の目的がないように
人間にだってない。
でも、人間というのは
目的なく生きてはいけない
生き物なのでしょう。
それは人間には
「自我」があるからです。
「私」というものを
客観的に捉えた瞬間に
「私は何のために存在するのか」
を考え始めてしまうのでしょう。
答えのない答えを探し続ける生き物。
それが人間なのでしょうね。
神に逆らった悲しい性といえます。
でも、私はこの悲しい性が大好きです。
目的が無いのであれば勝手につくればいい。
そう思っています。
でもやっぱり見つからないし
思い浮かばない。
そういう人は多分目標を見つけるための
アプローチを間違えているのでしょう。
「自分がどこに向かうのか」
というアプローチから答えを
導き出すことはできません。
なぜなら、
どこにも向かっていないのだから。
正しいアプローチは
「自分はどういった人間か」です。
他人とどこが違うのか。
その違いは何なのか。
どう生かせるのか。
目標にフォーカスするのではなく
自分自身にフォーカスする。
自分が何者かを定義することこそが
人生の目標といえるのです。