CASE STUDY お客さまの導入事例

マーケティングの見直し、戦略と実行体制を再構築

株式会社クレーンメンテ広島
代表取締役社長 鳴谷 浩一 氏

広島県東広島市でクレーン設置・点検業を営み、生産や物流などさまざまな現場で使われている天井クレーンの法定点検代行サービスや修理・改善、そしてオリジナルクレーンの製造・設置を手掛けられています。

M&Aにで社外から社長に就任。現状を把握するため、「過去の記録」や「数字」を探そうとしましたが、調べようとしてもデータが見つからない。

「デジタル化以前の問題で、必要なデータが紙でもそろっていない」そんな状態でしたから経営を引き継いだ鳴谷浩一社長に、ixisのサポートについてインタビューしました。


仕組み化が進んでいるのに伸び悩む危機感

ー ixis相談前に、どんな課題があると感じていましたか?

M&Aにより社外から社長に就任しました。

ixisの杉原さんの協力もあり、kintone(キントーン)を活用して、顧客管理や案件管理のデータベースが構築され、会社はずいぶん仕事をしやすくなりました。

クラウドシステムを構築するにあたり、苦労もありましたが、良い変化がたくさんありました。これまで取引先から会社へ戻って作業していた点検表の作成。kintone導入によって、出先での空き時間や移動中にタブレットから作成できるようになりました。テレワークで対応できる業務が増え、柔軟な働き方が実現しています。また、複数書類が発生する場合も重複しての入力が不要になるなど、月210時間の作業時間が削減され、月間84万円、年間1008万円分の経費改善がなされました。中小企業のIT化は本当に大変だと思いますが、そういった相談ができたのはとても大きかったです。

当然仕事がしやすくなれば、生産性も上がりますし、ムダなことをしていた時間がより有効な時間に使われるわけですから、成長すると思っていました。でも、ムダがなくなったにも関わらず、相変わらず会社が大きく成長したといえる状況にはありませんでした。経営は決して悪い状況ではありませんでしたが、自分自身がやるべきだと感じていることはやっているのにも関わらず、どこか手応えが足りないとも感じていました。

全体最適の視点で事業を前に進める

実は杉原さんの前職の時代に彼が主催する経営者向けの研修に参加したことがありました。杉原さんは本質的な課題を見定めて向き合ってくれるというイメージがありました。普段の情報収集でも、杉原さんが発信するコンテンツに助けられていたんです。でも、そういった中で、具体的に「自社でどういった会社経営をしていくか」を、話をしていく中で、杉原さんにコンサルティングとして入ってもらうのがいいと感じました。

マーケティング、システム活用、評価制度の運用、全てをつなげる

自社の従業員に幸せになってもらいながら組織が変わっていく。ここが難しいのですが、その最も効果が高いのは、努力したこと、取り組んだこと、頑張ったことが比較的早い段階で成果につながるという成功体験をしてもらうことです。

そして杉原さんに相談すると、すごく地味で大変なWebマーケティングを自分自身でやっているんですよね。「BtoBデジタルマーケティングのプロフェッショナル」でした。そうこうしているうちに、お客様からの新規問い合わせが2倍近くに増え、驚くほど大きな新規ユーザーからの発注もあり、この2年間は安定的に成長を重ねていきました。でも、そこからはシステムを見ながら杉原さんがここに課題があると、ハッキリ教えてもらうことができます。もう少し言うと、点検が伸びているのに、修理の起案数が特定の人が伸びていない。データを見て、ここに技術の問題か、その人のメンタル的な問題がある。と、気付かされるわけです。これらは、システムがあるだけではすぐには気づけません。そして、その問題点を行動に変えてもらうために、人事評価制度に紐づけて社員に落とし込んでいく。その流れをみて、こうやって繋げていくのだな、、と学んだ記憶があります。

言葉にはしていない、何となく感じている課題がすべて明確に

ー それでうまく回り出しましたか?

正直、データで示して、評価していけばすぐに人が変わるものでもないということも学びました。ただ、面談の中で感じるのは、評価制度は人を評価するために行うのではないと言うことです。その人に達成してもらうために、何ができるかを一緒に考え、悩み、伴走する。忘れている時には、教えてあげる。どうやって目合わせをしていくかを最大限寄りそう。ここまでやって、人は徐々に変化するのだな、、ということを実感しました。こういったやりかをみていなければ、評価時期がきて、できていないということで、評価が下がるということが横行して、従業員の多くが評価制度に不満を持っていたと思います。会社がどうやって達成のための支援をして、かつそれで平等に公平に支えていくことができるかがカギになるのだと学びました。組織は更なる成長に向けて、まだまだ変化の最中というところです。

ー 最後になりますが、どういった方にixisはおすすめでしょうか。

 

組織づくりやマネジメントに必要な要素は、明確に定義できない人間性のようなものではなく、仕組み作りのスキルなんだ、と気づくことができます。前職でマネジメントを経験して、失敗を味わったことのある人なら「あの時の原因はこれだったのか!」と刺さる部分が必ずあると思いますので、どんな人にでも充分に学びがあると思います。

 

 

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