CASE STUDY お客さまの導入事例

製造業でこんなに早く安価にDXが実現するとは、正直驚きました。

石田プラスチック株式会社
代表取締役社長 石田 壮宏 氏

石田プラスチック株式会社は、広島県呉市に本社を置くプラスチック射出成形メーカー。1968年の創業以降、現在では自動車や工業機械、治水部品などの産業分野向けにプラスチック部品の製造を手掛けています。高品質な製品を提供するために、画像測定器などを導入し、顧客のニーズに応えるための取り組みを行っています。 

常に最新の技術をいち早く取り入れてこられた石田様。どのような理由や経緯でKintoneによるシステム構築をixisに依頼されたのか、また導入後の感想などもお伺いしてきました。


紙とエクセルの限界を感じていました

ー kintone導入前は、どんな課題がありましたか?

弊社は約300種類以上のプラスチック成形部品を製造しています。

これをExcelで管理していたのですが、最近は様々な依頼への回答及び対応期間が短縮される傾向が強くなっており、全てをベストな状態で把握することに限界を感じていました。

 

ー 具体的にはどんなところに限界を感じていましたか?

今まではExcelでマクロを組み日常の業務をなんとか回していました。ただ、エクセル管理ではファイルごとのデータが分断されており、例えば受注業務と在庫管理では元となるデータがファイルごとに異なっているなど紐づけができておらず、必要な資料を作成する際にはひと手間もふた手間もかかっていました。

また検査は製品ごとに基準時間があり長すぎても短すぎても問題です。今まではこの管理を紙で行っていたので、記録の正確性が不十分でしたし、紙に記載されたデータをExcelに入力するという二度手間になっていました。そのことによる時間コストも大きかったです。

Kintoneのことも、最初は知りませんでした。

ー ixisを知ったきっかけは何でしたか?

広島市のある方が「今後はDXしていかないと会社は存続できない」と言われたんです。確かに世界的に見ても日本はものすごくDX化が遅れてる感覚があります。マイナンバーカードだって中国でも韓国でもとっくにやってるような話ですよね。それも日本では進んでいない。想像ですが、2025年を過ぎると自分たちのような小さな会社は国から見捨てられるんじゃないかという不安もありました。今ならまだ、国もIT補助金等で助けてくれますから、今のうちにやっておきたいというのが一つの思いでした。

 

そんなとき、広島市に相談したら「ITコーディネーター広島」の児玉さんをご紹介してくださいました。その児玉さんが色々検討してくださった中で、予算的にも技術的にも「kintone」で取り組むのがいいだろうと紹介してくださったのがixisさんでした。

「kintone」のことも最初は知りませんでした。

システムを導入したい。でも、躊躇していました。

ー システム開発を依頼する不安や、ixisと一緒にシステムを構築していくことを決めたきっかけを教えてください。

ixisさんに依頼するときには、特に不安は無かったです。ixisの杉原さんは以前経営者向けの勉強会の講師をされていて、私がそこに通っていたこともあり、安心して仕事を依頼することができました。

 

以前は、システムの導入に躊躇していました。

何かシステムを導入したいと常日頃考えていたのですが、不安があり進めませんでした。

その理由ですが、ある会社が数千万円かけてシステムを導入したものの、不具合が生じ修正することになったそうです。緊急で対応しないといけないため、その場で修正してもらったようですが、その対応はプログラムを数行増やしただけだったと。しかし、後日10万円程度請求され、理由を聞いたら「技術料」と返ってきたとのことで「えらい目に遭った。システムを取り入れるなら社内に仕様をきちんと理解し、使える人が必要だ」とおっしゃっていました。

実際の話を見聞きしたのもあるし、自社でも同じことが起こりうると思い、DX化は必要だけど躊躇していました。

 

「Kintone」なら「ノーコード・ローコード」で自社で修正が可能

それで先ほどの話に戻りますが、市に相談し「ITコーディネーター広島」の児玉さんから「Kintone」の話を聞きました。日本政府が新型コロナウィルスの罹患者管理システムを作る際、大手にシステム開発を依頼しようとすると莫大な費用と時間がかかるところを、アメリカの会社が「ノーコード・ローコード」の手法を使って対応したという話を聞きました。「Kintone」なら「ノーコード・ローコード」で自社で修正が可能だと思い「Kintone」を活用しシステムを構築してくれるixisさんに問題解決をお願いしようと思いました。

データを活用したいという欲が出てきた

ー ixisと一緒にkintoneを導入して、どのような変化がありましたか?

例えば、検査日報を作成する場合、紙への記入からiPad内のkintoneへの入力に変更となったことで、以下のメリットが生まれました。

 

1 記入漏れがあったら警報が出るので、漏れがなくなった
2 手順書として動画なども閲覧可能となった
3 リアルタイムでデータが収集できるようになった
4 きめ細やかなデータが収集できるようになった
5 作業時間などが自動計算できるようになった

 

紙記入の場合、手間もかかるためすべてをExcelに入力はしていませんでした。

しかし、kintoneを使うことで想像以上にデータが集まってきたので、これを活用したいという欲が発生しました。データドリブン経営の第一歩として集まってきたデータを活用しKPI(重要業績評価指標)を算出し、経営判断できるようにしたいと考えています。

思わぬ効果として、社員に働きがいが生まれた

ー 実際に「Kintone」を使用する社員さんの反応はいかがでしたか?

日々の重複した作業が減ったり、ミス・ロスも減っているので色々な事が円滑に進んでいると報告を受けています。

 

また、思わぬ効果として、社員に働きがいが生まれたように感じます。

Excelの場合、マクロを組むという難しさがありできる人も限られていて、システムを新たに作るという作業は進んでいませんでした。そのため、今までは集計に関しても決められた必要箇所を入力するという単調な作業に終わっていたと思います。今は目に見えてデータが集まることにより、ひとつひとつの作業を行うにしてもやりがいができたのではと感じます。また、「こうすればもっと便利、この情報を集めてみたい」という会話も社員同士で生まれてきて、見ている私も嬉しいです。

カスタマイズしやすい「Kintone」の魅力が、社員にも浸透してきているのだと思います。

すごくやりやすかったですし、こんなに安価にシステムを作ってくださるんだと正直驚きました。

ー ixisと一緒にシステムを構築されてみていかがでしたか?

すごくやりやすかったですし、こんなに安価にシステムを作ってくださるんだと正直驚きました。

しかも、ixisのエンジニアさんが社員へある程度教育を施してくださったのでちょっとした変更なら自社社員でも対応ができるようになりました。

具体的には、作業日報の仕様を変更するときも、自社社員で行えるので費用がかからないわけです。

まさに「ノーコード・ローコード」です。

ー どの様な流れでシステムの構築が行われたのですか?

作業の進め方ですが、まずプロトタイプのアプリをつくり、目鼻をつけてこの辺りからまずはやっていきましょう!というところからスタートしました。そこに、我々の色々な事を聞き取られ、肉付けしてもらいながら仕上げた感じです。専門用語はあまり使わずに、わかりやすく説明してくれました。会社によって本当に必要なものが違っていて、最初からカチッとした枠が決まっているとやっぱりIT化ってなかなか難しいんだと思います。

カスタマイズにめちゃくちゃお金がかかったらできないですし、我々も日々使いこなせないと意味がないですし。

ある程度進める内容が決まったら、予算内で形にしてもらうという感じで我々はうまくいきました。

 

「何が不足しているのか、どうすればいいかわからない」ところから、サポートしてくれる

ー ixisはどういった会社にお勧めできますか?

「kintone」導入を考えられている企業さんにとっては、ixisさんはもちろんお勧めです。

 

でも正直な話、もっとベースの部分も、少しずつつでもIT化していかないとこれからの時代は厳しいですよね。

我々のように、専門分野にたけている職人が沢山いるような「ものづくり専門の会社」には、IT関係には強くない会社も多いと思います。色々な記事を読みましても、自社にIT人材が不足している企業は沢山あるし、パソコン関係がわからない、ネット関係が難しくて四苦八苦している、という状態では大変です。

なので、IT化に悩むすべての会社にとってixisさんはお勧めです。

「何が不足しているのか、どうすればいいかわからない」ところから、サポートしてくれます。

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