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杉原 里志

しょっちゅう変革なんてするものではない

組織マネジメント 2022.08.10

会社を変革して成長するか
現状維持で衰退するか。

 

さあ、どっち?

 

 

中小企業がこのような二者択一的
かつ二項対立的な問いに
直面しているケースは
よく見かけます。

 

コンサルティング会社のセミナー
締めくくりでも

イケてるITベンダー
今をときめくHR企業の
インサイドセールスの
クロージングトークにも登場します。

 

売り上げが落ち込んでいたり
停滞感にモヤモヤと
悩んで悲観的なとき。

 

そんなとき、
経営者自らが音頭を取って
社員に対し「変革を急ぐぞ」と
迫るケースもあります。

 

コンサルティング会社から
「変革しないと沈没します」
とシビアな提言を
受けているケースも少なくありません。

 

 

 

でも、「変革」という言葉は
ときに危険なオモチャにされます。

 

不用意に振り回していると
大きなケガをします。

 

なぜかというと
変革というのは抜本的に
ガラリと変えてしまうことだからです。

根こそぎ変えようということだから。

 

つまり、企業の根幹が根腐れしていると
宣言しているようなものだからです。

 

虫歯が悪化して歯が根元まで腐っている。

歯槽膿漏で歯グキまでバイ菌だらけで
炎症がひどくて歯がグラグラ。

手の施しようがない。

そんなときに抜歯するじゃないですか。

 

御社、そんな最悪の状態なんですか?
根っこからイカれているんですか?

と尋ねたくなります。

 

 

「変革」は異常値の変化要請です。

 

人や会社が生きている限り
健全に成長しようと願えば
「変化」はつきものです。

 

時は常に動いているから
会社が停まっていては
置き去りになるか古ぼけます。

 

というわけで、「変化」は
平常値の健やかな挑戦です。

 

企業が5年も10年もまずまず
堅調にやって来れたのは
いいところがあるからです。

 

そうでなければ

とっくに潰れています。

 

だから多くの会社は
いいところをもう一度
はっきりくっきり把握して

 

平常値の「長所進展」や

「長所新展開」に基づいて

事業計画をしっかり描き

一歩一歩変化しながら

着々と実行していけばよくなると思います。

 

でも、変化しよう

改良しようではなく

 

わざわざ異常値の

「変革」という重たい

言葉をあえて使うわけですから

 

 

「変革」の提言者には並並ならぬ

「煽り」のようなものを感じます。

 

「今はダメダメだ!」

「ぶっ壊して創り変えるんだ!」と。

 

でももし

その企業にとって必要なのは

「変革」ではなく

「変化や改良」だとしたら。

 

「変革」は、抜かなくてもいい

歯を強引に抜歯してしまうとか

手術しなくてもいいのに

強引に臓器を切除してしまうとかの

暴挙に等しいものです。

 

わざわざ破壊的な

最悪解を選んでしまった

という自殺行為にもなりかねません。

それは非常に危険であり、悲劇です。

 

変革をクチにする主体は

これまでをぶっ壊し捨て去る側の人間です。

 

反対に変革の対象域にいる人間は

ぶっ壊され捨て去られる土壌に立つ人間。

 

自分としては、
変革創造はときに

非常に重要だと思います。

 

必要なシーンで、

変化が鈍い人間が
ハジかれることも

営利企業であれば当たり前だと思います。

 

言いたいのは

「変革」が必要でもないのに

 

やたら変革を主張してくる

コンサルティング会社とかは

 

破壊する側

捨て去る側の痺れるような

快感に耽溺している可能性が

ないか、ということ。  

 

人間は、闘争が好きな
乱暴な側面もありますし

他者より上位に立ちたがる生き物です。

 

人の頭越しに

「さあ、壊してガラリと変革するんだ」

と、正義の確信を持って

主張するときの優越感は

さぞや気持ちイイでしょう。

 

「変革か、さもなくば衰退か?」

なんて二項対立的な二者択一を

迫られる岐路なんて

じつは中小企業には

そうそうないと思います。

 

緩やかな改良改善で

十分なことが多いのでしょう。

 

変革好きって、

変態なんじゃないのか。

 

AかBか、さあどっち?的な

二項対立を問いかける人は怪しいぞ。

 

自分はそう斜めに身構えて

変革を選びそうな社長に
再考や翻意を強くオススメすることもあります。

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